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m2mからiotへと切り替える工場が増えているのはなぜ?

m2mからiotへと切り替える工場が増えているのはなぜ?

iot技術を導入することで最も恩恵を受けるのは工場であると言われています。とはいえ、すでにオートメーション化がなされている工場において、固定回線を利用するのか、例えばモバイルの中でも安価なbsimを利用するのか、といったインターネットを導入することがどうプラスに作用するのかわからないという人もいるでしょう。では、iot技術によって改善が期待できるポイントを学びましょう。

1つ目のポイントは「作業精度の向上」です。オーダーとアクションというスタイルで運用されるm2mでは、すべての作業が同じ精度で実施され、精度の向上が図られることはありません。一方、膨大な作業データを蓄積して最適解を模索するiotでは、システムが自動的に作業の分析を行って最適化を行い、作業精度の向上を図ります。ですから、システムの導入が完了した時点から作業もしくは商品の品質が継続的に向上していくという利点があるわけです。生産スピードだけでなく品質も向上すれば、取引先との関係もいっそう良好になることでしょう。

2つ目は「ヒューマンエラーの減少」です。iotおよびAIによって作業のほとんどが最適化されていくため、人による確認作業がほぼ不要となります。結果として、ヒューマンエラーが入り込む余地がなくなっていくという利点があるわけです。また、作業担当者の人数を減らすことができるので、人件費の削減にもつながっていくでしょう。

3つ目として「パーツ紛失のリスク軽減」という点が挙げられます。生産の前段階において主要パーツにチップを内蔵させることで、位置情報を常時監視することができるようになるので、紛失や盗難といったリスクを減らすことができるでしょう。もちろん、パーツそのものにエラーが生じた場合に早期発見が可能となる、という利点もあります。

工場におけるiotシステムおよびデバイスの導入にはそれなりの初期投資が必要となります。とはいえ、それによってもたらされる数々のメリットを念頭に置いて分析してみるなら、確かに一考の余地があると言えるでしょう。